継続研究コースの祝福
継続研究コース 石井由紀
2012年3月にOBIを卒業後、その年の4月から継続研究コースに続いて参加させていただく恵みにあずかり、3年がたとうとしています。 私が知る限りのこれまでのメインテーマとしては、2012年度の前期は、OBI講師の先生方より「牧師にとっての有益な信徒像」のお話をそれぞれ伺いました。卒業する前には履修できなかった先生のお話も伺えてよかったです。後期は有志の方々による「自由発表」でした。私は発表には加わらず、もっぱら聞くのみでした。2013年度の前期は「自由発表」を、後期は「神学的論題の探求」としてOBIの講義内容をより深める学びをしました。そして、今年度も前年度の形を継続しています。
そこで、これまで継続研究コースに参加してよかったと思うことを、三つ挙げたいと思います。
一つ目は、月1回(3月と8月以外の第3木曜13:30-15:00)、年10回という無理のないペースで、卒業してもOBI同窓生の交わりが続いてできることです。「OBI生は仲が良い」というのが定評と伺いますが、そのとおりだと思わされています。毎回、先輩方の近況を伺ったり、アドバイスをいただく中で、とても励まされています。
二つ目は、卒業前の講義の中では学びきれなかった興味深い事がらについて、より深く学べることです。例えば、今年度ですと「死とは何か」「説教者としての自己形成」「三浦綾子文学の考察」「『ロゴス』が示す深い意味」「キリスト教古代史の注視点」「諸種ある洗礼、聖餐の考察」「組織神学が示す『人間論』」「『ヘセド』が示す深い意味」「リーダーシップ論における要点」が発表テーマとなっています。そして、ただ一方的な講義だけでなく、自由な質疑応答の時間があり、日ごろ疑問に思っていることや考えていることを聞いていただけて、ご指導や示唆をいただいています。もちろん、発言はせずに発表や講義を聞くだけのときもあり、知らないことばかりだと思いながら学ばせていただいています。
三つ目は、OBI継続研究コースに参加できる「感謝・感激・感動」が、教会にも、また送り出してくれている家族にも広がっていくということです。主と主の教会にお仕えできる者とさせていただいているのは、本当に幸いなことです。また、継続研究コースは、同窓生でなくても、一回のみでも参加できます。仕事をもち忙しい中にあってもOBIで学んでみたいという方がおられて、その方は、2013年度はまずこの継続研究コースにビジターとして何回か参加されました。そして、2014年度にはOBIに入学し、聴講生として通っておられます。継続研究コースがあることによって、聖書をもっと学びたいと願っている方のチャンスが広がったのだと思います。
2015年度は、OBI講師の先生方から、それぞれの担当クラス講義のエッセンスを伺えると聞きました。主のお許しあれば、ぜひ継続して参加したいと願っています。